久しぶりの映画はR15指定だ。
せっかくなので、世界中が大混乱に陥る前に書いた暢気なブログも貼っておく。
このブログは、私が経験したり見聞きしたことを掘り起こし「私の言葉」で書くようにしているが、それ故に迷路にハマることがよくある。
ブログあるある(笑)
原作は10年以上前に読んだが、残念ながら殆ど覚えていない。でも逆にそれが良かった。今回は迷路にハマることなく書けるかもしれない。
この作品は、男性同士の恋が軸であり、登場する女性たちの殆どが、流され侍に巻き込まれたり今ヶ瀬攻撃に沈んだりしている。酷い男たちだと思うが、なぜか「ふたりが幸せになりますように」と願ってしまう。
でも、今ヶ瀬が、あるいは恭一が、女性だったらどうだろうか。
私の心の中にあるネットが荒れるかもしれない(笑)
な~んていうことを書きたいわけではない。これがこの作品の「肝」だと思っている人が書いているということを、頭の片隅に留めて頂ければ幸いだ。
今回は細かいストーリーを追わず、敢えて成田凌、大倉忠義という「役者」について、私なりに書いてみる。
まずは成田くん。
もし私が恭一の元カノ夏生先輩なら「この人ヤバイ」と早々に白旗を上げるだろう。あの潤んだ「瞳」口角が上がった「唇」タバコを挟む細い「指」には勝てないと本能的にわかる。あと座面が小さく高くて不安定なイスにも座れない。
(たまきちゃんは座れてたけど)
女性たちの言葉や存在に傷つきバラバラになりながらも、元の形に戻って絡みついてくるあの「質感」は、何に例えたらいいだろう。
スライム?
原作の今ヶ瀬とはだいぶキャラ設定が違うようだが、これからもスライム成田くんと一体化していた今ヶ瀬を大切にしたいと思う。
もう一度書いておく。
彼には勝てない。
そして大倉くん。
特に印象的だったのが、今ヶ瀬が別れ話を切り出したときの、光を失くし何も映し出さなくなった「瞳」。ブレーカーが「ボン」と落ちた音が聞こえたような気がした。
大倉くんの「瞳」や「質感」は、役柄的にも、役者としても、成田くんの対極に位置しているのかもしれない…そんなことをぼんやり思った。
噂の流され侍ぶりやR15らしいシーンが注目を浴びていたようだが、私は、恭一がひとり暮らしを始めたあの部屋で、家具や小物に囲まれ静かに存在する大倉くんの姿が凄く印象に残っている。
(あれは自分で揃えたのだろうか、ふたりで選んだのだろうか)
今ヶ瀬がひょっこり顔を覗かせた玄関先、未来の話をしたソファー、多目的キッチン、窓辺に置かれたベッド、ときどき変わるカーテン、棚の上に置かれた青色多めの男性用化粧品、そして黄色い灰皿とタバコの吸い殻。
結婚生活を送っていた部屋とは全く違うあの空間は、大倉くんのように、ときに人をすんなりと受け入れ、ときに人をやんわりと拒む不思議な空間だった。
舞台「蜘蛛女のキス」もそうだったが、空間に溶け込んでも人とは混ざり合わず、でも確実に爪痕を残していく大倉くんのこれからを楽しみにしている。
ふたりはこれからも、よりを戻したり別れたりを繰り返しながら、結局は一番近くに居続けるのかな。理由なんかわからないけどそんな気がした。
う~ん…今回のブログもやっぱり迷路だ(笑)
おしまい