風に吹かれて

~愛すべきこの街に誰が沈めたというのだろう~

関ジャニ∞のいろは

専用アプリがあるのはとてもいいよね。

山下達郎さんが、サブスクに進出しない理由を「音楽に関わらない人間が潤っている」と語っていた。配信サービス会社が、手間暇かけて作られたものをばら撒いた結果、音楽に情熱を注いでいる人たちに利益が行き渡らなくなった、ということかな?

その一方で、サブスクから火がつく作品もある。

私にとってサブスクは、音楽を提供してくれる便利な情報サービス。深く聴き込むなら、別の媒体が必要だと感じる今日この頃。

 

ところで、関ジャニ∞アプリは誰が潤うのかしら?インレコさん?ファンのお肌?みんなまとめて潤うといいね。潤い大事。

 

そんな専用アプリで、全23曲をお試し配信するという太っ腹。熱心なファンはもちろんだけど、それ程でもない人たちにも聴いてもらうことは大切。現に私の友人は、CD購入は躊躇していたが、アプリは嬉々として入手。何気にTikTokの評判も良い。

 

この試みが、この先の活動に繋がることを願う。

 

5人で再録した作品と、5人で発表した作品で構成された全23曲。

ボーカルとして鍛えられた人がふたりも抜けているのだから、作品によっては厚みや重みが少なくなったのは仕方ない。大切なのは、確かに存在した7人時代を経た今、5人の世界観が作れているかどうかだと思うのだけど。

 

浪花いろは節』と『All is well』が素晴らしい!

 

私のエイト沼の入口はバラエティ番組。音楽沼の入り口は「すばるくんのボーカル」だった。彼がいなくなると知ったとき、これで関ジャニ∞の音楽を聴くことはなくなると思っていたが、現在も暑苦しくブログに書くくらいは聴いている。

なぜだろう?

ヤスくんの存在は大きい。メイン、ハモリ、ギター、ヘアスタイル、ファッション。これぞカリスマ波動アーティスト!

(気に入るとすぐ使いたくなるタイプ笑)

大病を患った彼が、あの段階で芸能界から身を引いていたら、あまりにも救いがない。決して同情ではなく、せめて笑顔になる日まではと応援し続けているうちに、笑顔を通り越して心ウキウキ踊ってた。

 

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず

 

いろは歌』は仮名を重複させず作られた47字の誦文(呪文を唱える)で、童話や童謡にありがちな「意味がわかると怖い歌詞」にもなるらしい。様々な解釈があるようなので、調べてみるのも面白いかも。

 

浪花いろは節』『All is well』は、遠くの方から音が流れてくる。郷愁と諦念を感じる。祈りの歌に聴こえることもある。これは積み重ねてきた年月の仕業に違いない。

 

有為転変は世の習い。

 

おしまい