風に吹かれて

~愛すべきこの街に誰が沈めたというのだろう~

バンドと私

先週の関ジャム「リズム隊」特集が楽しすぎて、何回も見ている。

さっそく感想を書いてみようと思ったが、私のスキルでは「大倉くんの二の腕は脂肪ではなく筋肉なのです」くらいしか書けそうにないので、私シリーズ第5弾「バンド」に絡めながら、関ジャニ∞のバンド活動について思うことを書いてみたい。

 

私のバンドへの入口は、近所のお姉さん宅から聞こえてきたビートルズ。お友だちと一緒に上がり込み、お菓子を食べながら聞いていた。古き良き時代のことである。

私が激しく落ち込んでいたとき『Let It Be』を和訳してプレゼントしてくれたお姉さん。「あるがままに」という丸っこい手書きの文字を、何度も何度も読み返した。

邦楽の入口はサザン。武道館に「桑田さ~ん!」「ケイスケ~!」「ハラボー!」という声援が飛び交う中、ひとり「ヒロシ~!」と叫んで浮いていたことを、たった今思い出した。ちびまる子ちゃんの父ヒロシではない。リズム隊特集でも紹介されていたドラマー松田弘さんである。

関ジャニ∞のライブで「大倉く~ん!」「たっちょ~ん!」と叫んでも浮くことはない。いや、むしろ一番多い声援かもしれない。よい時代になったものだ。

山下達郎さんのライブは衝撃的だった。「これが生音?」とひっくり返りそうになるくらいのクオリティの高さ。関ジャムで流れていた『RIDE ON TIME』もライブ音源だ。一昨年のライブでも演奏されたこの曲は「初めて聴いたときに衝撃を受けてひっくり返った邦楽ベスト3」の一角を今も占め続けている。

そして時は流れ、今現在は「KING GNU泣く子も黙る「キングヌー」好きな表記は「きんぐぬー」。ジャニーズ風に表現するならば「ハコ推し井口担」みたいな感じ。真っすぐで平坦な道を歩みそうにない彼らのこれからを、秘かに楽しみにしている。

 

最後に、関ジャニ∞のバンド活動について。

私の中では2017年メトロックがバンド活動の集大成だが、この先それ以上の活動を見ることができると思っている。ソロ活動をしているすばるくんも亮ちゃんも同じ。みんな先に進んでいるのだ。

でもそれは、20年近い活動の積み重ねがあってこそ。

リズム隊ふたりがしっかりしているのも、ダンスをしたり、演技をしたり、バラエティをしたり、という多彩な活動を「共に」続けてきた結果なのかもしれない。

他のバンドが決して通ることのない道を辿ってきたのは、もしかしたら遠回りだったかもしれないが、これから先は、それが強みになってくるような気がする。

こういうバンドは、今まで見たことがないし…ね。

だから、商業的なしがらみがありそうなシングル曲は仕方がないとしても、音楽を前面に押し出している関ジャムでは、できる限りセッションを続けて欲しい。

なんなら、4月から始まる「フジ月23」でセッションしてもいい。番組内企画で、テーマソングをつくるのはどうだろう。ハーモニカマンみたいな企画も面白そうだ。

今の時代、うっかり鼻歌を歌っただけでどこかの組織に使用料を請求されそうだから「U字の水槽」「リップクリームください」「吹きさらしのロープウェイ」の完全版をセッションしてもいいよね。あれ?「U字の水槽」は著作権あるのかな?笑

 

いくらジャニーズでも「30代後半で世代交代」なんて時代じゃない!

正直「どんな世界観やねん!」である。

彼らのバンド活動が、第二章に彩を添えるよう願いながら……

なんとなく叫んでみた(笑)

 

おしまい