風に吹かれて

~愛すべきこの街に誰が沈めたというのだろう~

新元号に思いを巡らせる…

元号が『令和』になります。

入力ソフトにより一発変換できたりできなかったりするこの元号には、どんな思いが込められているのでしょうか。

(ちなみに今日現在、パソコンは一発変換OK、スマホはNGです…)

令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている

万葉集の一節から取られたというこの元号。意味合いもさることながら音の響きが美しい。時の権力者の発言は素直に受け取れないという捻じれた心をもつ人間ではありますが、「文化」が生まれ育つ心豊かな国であって欲しいと願う気持ちは同じです。

「文化」を辞書で引くともれなく迷子になるので、わかりやすく「文芸」に絞って好き勝手に書き始めた結果、お薦め小説を紹介しながら無理やりジャニーズに結び付けるという、いつにも増して私だけが楽しいブログになってしまいました。

お時間のある方はどうぞ。

国宝 (上) 青春篇

国宝 (上) 青春篇

 
国宝 (下) 花道篇

国宝 (下) 花道篇

 

この世ならざらぬ美貌を持つ、歌舞伎の世界に魅せられた主人公『立花喜久雄』の生涯を描いた大河小説。大変読み応えのある作品でした。

これがなぜジャニーズに結びつくのか。

それは、今をときめくSixTONES京本大我くんと主人公を、私が勝手に重ねて読んでいた、ただそれだけなんですが…笑。 

私は、今までもこの先も関ジャニ∞ファン一筋ですが、SixTONESは大変興味深い。既にキャラが立っているし、ダンスも歌も喋りも上手い。そして京本大我くんの発言が「アイドルに向いていない」「ソロコンをしたい」などと少々とんでいるのも興味深い。なんとなく、どこかの誰かと似ているような気がしたりしなかったり…。 

小説の話に戻します。

主人公の生涯を描いた大河小説なので、ひとつひとつの出来事の掘り下げはあまり深くありませんが、ラストシーンは圧巻でした。

まだ単行本しか発売されていないし、地元の図書館は300人待ちだし、なかなか手を出しづらい小説ではありましたが、読んでよかったと素直に思えた作品でした。

 

横道世之介 (文春文庫)

横道世之介 (文春文庫)

 

『国宝』流れで、以前から気になっていた作品を読んでみました。既に映画化されており、続編も最近発売されたようです。

主人公は『横道世之介』。いつも横道に逸れまくる大学生。その主人公と、もの凄く世間からズレた超お嬢様『与謝野祥子』とのやりとりが面白くてゲラゲラと笑っていたら、とんでもない展開が待ち受けていたという、ある意味衝撃的な作品です。

これがなぜジャニーズに結びつくのか。

それは、同じように横道に逸れまくっていた学生時代の私が関ジャニ∞ファンになっていたら、今頃どうしていただろうと考えてしまった、ただそれだけなんですが…。

あの頃の私は、絶望的なくらい持久力がなかったので、多分ファンをやめていたと思います。今みたいに「光が強ければ闇も深い」とか「闇が深ければ暁は近い」なんていうRPGをやりすぎた人みたいな悟りは開いていませんし…。

小説の話に戻します。

出版社が気に入りませんが(笑)既に文庫本になっているので、手に取りやすい作品でした。とても面白いのですが、それだけではないことを覚悟した方がよいかもしれません。続編を購入するのは読了後に。

  

心が折れそうなとき、本を読むことで何度も救われました。

人と繋がることばかりに心を砕くではなく、自分と心静かに向き合う「文化」に触れることも大切だと思う今日この頃です。

全然新元号に思いを巡らせていない…

 

おしまい