風に吹かれて

~愛すべきこの街に誰が沈めたというのだろう~

関ジャム1016「プロデューサーの目線」

あっという間の55分間でした。一言一句聞き逃すまいと前のめり状態になっていましたが、別に私が誰かをプロデュースするわけでもなく。もっと気楽に聞けばよかったと思いながら、私なりに感じたことを書いてみたいと思います。

 


Pharrell Williams - Happy (Official Music Video)

時には手を叩き、時には指を鳴らしながら、もう何回聞いたことか。Happyどころか「勝手に体が動き出す」という謎の現象に見舞われるくらい、中毒性の高い曲です。

世界的なヒットに結びついた理由を、ヒャダインさんは引き算の美学と分析していました。確かに、ドラムとベースそしてエレクトリックピアノの音を分解して聴いた時に、そのシンプルであるが故の心地よさを、より感じますね。

(ゴスペルっぽい女性コーラスがまた心地よい…)

その昔、まだ「radiko」なんて素敵なアプリがなかった頃のお話。親に見つからないように布団をかぶりながらラジオ局をチューニングしていた時に、洋楽ばかり流れてくる不思議な放送局を発見し、心ときめいたことを思い出しました。

「世界は広いな」「宇宙も広いんだろうな」と思いを巡らせているうちに、目の前に「宇宙空間」が広がって…。単に洋楽を聞きながら「寝落ち」しただけですが(笑)

どうやら「AM810」という米軍向けのラジオ局だったようで。私が聴いていた頃は「FEN」でしたが、今現在は「AFN」と呼ばれています。(アプリあり)

本題から大きく外れてしまいました。この曲を聴いていると、なぜか「宇宙空間が広がる深夜の時間帯」を思い出すという、ただの昔話でした。

  


宇多田ヒカル「真夏の通り雨」(Short Version)

初めて宇多田ヒカルさんの「Automatic」を視聴した時の衝撃を、今でも鮮明に覚えています。わかった風を装って「新しい時代の到来」と興奮気味に語ったものです。

その彼女が、音楽活動を再開。「人間活動」に入る前の音楽を聴き慣れていたせいか、正直「何かが違う」という違和感を感じていました。他局の音楽番組で「昔は苦しそうに歌っていた」と本人が語っていたので、繊細なビブラートが少なくなったからそう感じるのかな、と単純に思っていましたが…。

ふたりの人気プロデューサーは、「きっと何か意味がある」「思いがあってやっている」と思わせるアーティストとしての力があると分析。

その分析の中で特に興味を惹かれたのが、蔦谷好位置さんがこの曲のサビのパートを「4度でハモるグレゴリオ聖歌に似ている」と解説していたことです。

アメリカで生まれ育った彼女が、独特なR&Bのリズムに乗り、日本の歌謡曲要素を含ませながらヒットを飛ばした後、ヨーローッパで家庭を築き、西洋の風を纏い、日本の原風景を絡ませならがヒットを飛ばしているのは、とても興味深いことです。

少しの違和感から素通りしていた曲でしたが、さっそくダウンロードして聴きはじめた、どこまでも単純な人間です。

 

密度の濃い話を、よく噛まずに飲み込んでしまったせいか、この2曲の感想しか書けませんでした(苦笑)

ごく普通の音楽好き人間として、これからも自分の「直感」を信じ「思うがままに音楽を聴こう」とは思っていますが、時にはプロ目線の解釈を知り、違った角度で聴いてみるのも、音楽をより深く知るためには大切だなと感じた放送回でした。

 

そして、今回のセッション「虹」。

以前ブログにも書きましたが、熱烈なゆずっこに誘われて、何度もゆずのライブに参戦しています。さすが路上ライブ出身者というべきか。ゆずの素晴らしさは「ライブ会場に響く生歌」だと思っています。

今回は、プロデューサーのみが参加してのセッション。緊張と緩和というテーマまで掲げられていました。すばるくんの「いややな~」や、古田支配人の「何かの試験」という発言のとおり、難しいセッションだったのではないでしょうか。

そんな中、すばるくん&安田くんが、お互いの視線をがっちりと捉えながら、見事に歌い切りました。途中ピッチが怪しかったり、サビが苦しそうだったりしましたが、別にゆずの曲を上手にコピーする場ではないわけで。関ジャムならではの空気感や、ふたりのボーカリストの熱い想いは、十分伝わってきました。

(声質を考えると安田くんが岩沢さんのサビパートでもよかったかも…)

歌い終わって向かい合わせで深くお辞儀をした後、丸ちゃんが感極まった表情でふたりに拍手を送っていましたが、私の気持ちも、あの表情に集約されています。

関ジャニ∞の背景を知らない人たちに、どのくらい想いが伝わったのかはわかりませんが、私にとっては、ひとつひとつ課題をクリアし、さらに前に進もうとする姿を頼もしく感じたセッションでした。

(本当はMステのパノラマについても熱く語りたかったけど、文字数も時間も限界…)

 

さて来週は、TV番組に出演することなど滅多にないという「中田ヤスタカ」さんが登場します。再びアーティスト不在の「何かの試験」的なセッションとなるのでしょうか。それはそれで楽しみです。

最後に…今一番気に入っている曲をペタリと貼って、一気に書き散らかした迷走気味の感想を、終わりにしたいと思います。


中田ヤスタカ 「NANIMONO (feat. 米津玄師)」MV FULL ver.

 

おしまい