風に吹かれて

~愛すべきこの街に誰が沈めたというのだろう~

関ジャム1002「スナックJUJU」

スナック内の様子を探るために「ダクト前で店内の音や匂いを確かめる」なんていう話を聞けるとは(笑)小奇麗なビルが増え、ダクトが目立つビルが少なくなってしまいましたが、雑然とした「ネオン街」が妙に懐かしくなる話題でした。

とはいえ、スナックは数えるほどしか行ったことはなく、歌う場所は専らカラオケボックス。しかも歌謡曲や演歌ではなく、学生時代からバンド派でした。

(そんな人がアイドル好きになるとは、人生何が起こるかわかりません…)

昭和歌謡曲を取り上げるより、人気ジャンルの有名アーティストを迎えたほうが、手っ取り早く視聴率は取れそうです。でも結局は、幅広いジャンルを掘り下げていくほうが、多くの人の心を長く掴み続けるかもしれません。

 

今回のジャムセッションも、見どころ聴きどころが満載でした。鍵盤楽器の知識しかありませんが、自分なりに調べたり感じたりしたことを、書いてみたいと思います。

すばるくん

柔らかく艶っぽい歌声に、昭和歌謡曲がよく似合っていました。少しマイクを離して歌うハモリも、これまた素晴らしい。頑固に自己表現するときと、曲に合わせて馴染むときの、スイッチの切り替えが絶妙です。この先どこまで幅と深みを身につけていくのでしょうか。きちんとお腹から声を出しているとは思いますが「くれぐれも喉を大切に」。絶対的な存在感がある「関ジャニ∞の宝」です。

錦戸くん

この演奏のために、ギターを新調したとか。本人も話していましたが、隙間の多い曲に音を綺麗に詰め込むのは、とても難しいことのようです。関ジャムがスタートしてから、メキメキ上達しているような気がします。そして、年を重ねるごとに色っぽさに磨きがかかってきました。音楽的にはもちろんですが、その「色」がどこまで深みを帯びてくるのか、とても楽しみな人です。

丸ちゃん

久しぶりのジャムセッションでした。いつもと違うギターは、新調したのか、それとも演奏曲にあわせて選択したのか。これは音楽に詳しいブロガーさんの記事を拝見して知ったのですが、今回披露していた親指だけで弦をはじく奏法は「いかりや奏法」とか「長介弾き」と呼ばれ、あの「いかりや長介」さんが日本で初めて披露した奏法のようです。丸ちゃんファンになってから、ベースの知識が増えました。

大倉くん

辛口支配人も絶賛していた奏法を披露。どうやら「クローズドリムショット」というボサノヴァなどでよく使われる奏法のようです。すばるくんが「純粋に好きだ」という大倉くんのドラムは、リズムを刻む正確さとともに、幅の広さが加わてきたような気がします。関ジャニ∞には欠かすことのできない司令塔なので、ビールの一気飲みはほどほどに(笑)

今回は、この4人とゲストのJUJUさん&プロミュージシャン3人でのセッションでしたが、いつの日にか、ギター安田くん、コンガ&ウインドチャイム横山くん、ピアノ村上くんを加え、艶っぽい曲を演奏して欲しいな…と思ってみたり。

そういば…去年の「MステFES」で、椎名林檎さんが「丸の内サディスティック」をジャズ風にアレンジして披露していました。ウッドベースを演奏していた丸ちゃんの師匠ハマオカモトさんの姿が、とても印象的でした。

あんなジャジーなアレンジで関ジャニ∞の曲を演奏してくれたら、茶色いお酒が進みそうです(笑)

 

関ジャニ∞は、音楽の幅の広さもさることながら、「ビジュアルの良さ」もバンドマンとしての強力な武器になっていると思います。ただ単に姿形が整っているだけでは醸し出せないもの。全員が「映画」「ドラマ」「舞台」の経験を積んでいることが、大きいのかもしれません。

演歌でデビューし、アイドル曲を踊りながら歌い、ロックな曲も披露。さらには、「TAKATSU-KING」も控えています。まだまだ「秘密兵器」を隠し持っていそうなエイトさんたち。これからの活躍が楽しみです。

 

おしまい