風に吹かれて

~愛すべきこの街に誰が沈めたというのだろう~

関ジャム0828「マイケル生誕前夜祭」

本日8月29日は、キングオブポップこと「マイケル・ジャクソン」生誕の日です。今も存命していれば、58回目の誕生日を迎えていたことになります。

世界的な大スターが波乱の人生を送ることが多い中、ポップス界の頂点を極めたマイケルは、特に波乱万丈な人生でした。

「マイケルの作品にはレコード会社への怒りが込められていた」という東山先輩の鋭い考察も飛び出した、大変見ごたえがあった放送回についての感想を、私なりに書いてみたいと思います。

 

1992年ライヴ・イン・ブカレスト

80年代の独裁政権下で起こった「ルーマニア革命」は、世界各国にその映像が放送されるという、大変衝撃的なものでした。そして革命後、自由を手に入れた人たちにとっての民主化の象徴が、アメリカの大スター「マイケル・ジャクソン」でした。

伝説となった「ライヴ・イン・ブカレスト」の登場後2分間は、「人心を把握するために、みんなが静かになるまで待つ時間」(東山先輩談)

今まで外国との接触も制限されていた人たちの高揚感が収まるのを見計らい、自分のゾーンにはいったところで動く。

まさに「わかっているわ自分のこと」(すばるくん談)ですね。

大倉くんが「人生でこんなに動かなかったことはない」と言っていましたが、日常生活ならまだしも、大舞台でこのパフォーマンスをするということは、とてつもなく勇気がいると同時に、絶対的な自信がなくては出来ないことだと思いました。

マイケル自身が様々な「弾圧」を経験し、それと戦い続けていた人だからこそできたパフォーマンスだったのかもしれませんし、だからこそこんなにも人の心を惹きつけるのかもしれません。

初めてノーカット版を見ましたが、それだけでも大満足な放送回でした。

 

マイケル・ピータースによる地獄のレッスン

多感な10代の頃に一流と出会った経験が、東山先輩のストイックさを作り上げたということがよくわかる、貴重な映像でした。マイケル・ピータースの眼光の鋭さは、映像を見ているだけで震えあがりそうな緊迫感がありましたので、10代の東山少年にとってどれだけ衝撃的な経験だったかということは、容易に想像できました。

この映像を見て、生きた経験の大切さを感じるともに、経験から何かを得ることができる感受性の強さが人生を左右するのだな…と自分の頭を抱えながら思った次第。

そういう意味では、マイケルのジャパンツアーを見て、特別共演したガンズアンドローゼズのスラッシュに影響を受けたという、長瀬くんの感受性にも納得です。

 

ジャムセッション

まずは、すばるくんについて。

決してマイケルの真似ではない、すばるくんのフィルターを通した、すばるくんらしい、ストレートで心震えるような歌声&表情がとてもよかった…小さいおっさんが大きなボーカリストに見える瞬間でした。

ところが、次のダンスセッションでは、突然微動だにしないというパフォーマンスを見せてくれます(笑)決して人心を把握するためのものではなかったとは思いますが、人目を引いたことは間違いありません。

ちょっとお手軽な省エネ感が漂っていましたが、先人たちを真似するだけではなく「進化させて提供した」すばるくんらしいパフォーマンスだったのではないかと。

 

話は逸れますが、実力派シンガーたちがオーケストラをバックに持ち歌を披露するというライブに行ったときのこと。ヒット曲「田園」が流れる中、トリを飾る玉置浩二さんが登場しただけで鳥肌が立ち、知らぬ間に涙が溢れてきたことを思い出しました。スキャンダルが多い方という印象しか持っていませんでしたが、これが本物の「歌唱力&人間力」だということを思い知らされたライブでした。是非ゲスト出演してほしいと思う、シンガーのひとりです。

 

そして、東山先輩と関ジャニ∞ダンスセッション。

無法地帯の関西で育ち(村上くん談)、本格的なダンスレッスンをしていないということですが、さすがはキャリア20年。短時間でダンスをマスターし、1回のステージで自分らしさをアピールしてくるところは、紛れもなくジャニーズのトップアイドルでした。

以前、他の歌番組で共演した亀梨くんが関ジャニ∞こそがTHEジャニーズ」というニュアンスの発言をしていたのを聞いて、こっそり共感したのを思い出しました。

関ジャニ∞が背負うものは、これから益々重くなっていくと思いますが、それはそれで頭の片隅に刻み込んだ上で、彼ららしく輝いてほしいと心から願っています。

 

以上、もしすばるくんがステージ上で「微動だにしない」パフォーマンスを乱発したとしても「彼ららしい」と前向きにとらえる、激甘なファンの真面目な感想でした。

 

おしまい