風に吹かれて

~愛すべきこの街に誰が沈めたというのだろう~

ライブ映像「ジャム」感想(ユニット曲編)

本編&ツアーメイキング映像を視聴し終わったところで、過去記事「ジャム参戦記」を読み返してみました。この時すでに「Answerとノスタルジアは今すぐにでも映像で再確認したい」と書いています。 

相乗効果の法則に呑み込まれた感はありますが、これこそがエンタメの醍醐味。

そこで今回は、ユニット曲「Answer」「ノスタルジア」に絞り、私なりの切り口で感想を書いてみたいと思います。 

ユニット決定までの道のり

まずは、ジャムCDの特典映像に収録されていたユニット決定のシーンを振り返ってみます。年上3人のユニット誕生のきっかけを作ったのは、大倉さんでした。

大倉さん:上の3人がやったことあったっけ。1番見たいんじゃない?

錦戸さん:それなら、3:4じゃない?

横山さん:それだったら俺らもやる意味あるし

ファン心理を把握している(実は自分が見たい)大倉さん。アイデアを即座に形にできる錦戸さん。そして「年下4人がやるのなら年上3人でやる意味がある」という横山さん。この横山さんの発言が興味深い、ユニット誕生の瞬間でした。

年上3人の「Answer」

「自分たちと同世代の人が聞いて何か感じられる曲 」というテーマで作られ、披露されたこの作品。リハで意見をぶつけ合ったり、ツアーの途中で衣装を変更したり、と試行錯誤していたようです。

「どぶ板をめくってでてきた」感(鶴瓶師匠コメントを拝借)にひとり涙しながらCDを聴いていたのですが、実際に3人揃って踊り歌っている姿を見ると「まだまだどぶ板をめくりまっせ」という力強さが満ち溢れていましたし、上下する舞台装置からも、彼らの「まだまだ」が伝わってくるような気がしました。

「今まで見えなかったものが見えてきた」「進むべき道が見えてきた」。3人共通の想いが、踊りや歌に乗っていたのかもしれません。

そして、実際に私自身の目で見て感じた、横山さんと村上さんの生命体としての強さ。ふたりには「くれぐれも渋谷さんをよろしくお願いします」と伝えたくなるような、年上3人のパフォーマンスでした。

ここでひとりひとりの印象を…。

●横山さん

ライブ全編を通してビジュアルが完璧。白いスーツが似合う色白は無敵だし、飛び散る汗さえ美しい。メインもハモリもお見事。

●渋谷さん

こんなにも躍動感あふれる踊りは、久しぶりに見たような気がする。踊りが嫌いなのではなく「歌ありき」の人なのかもしれない。

●村上さん

私が紫エイターになった理由がぎゅっと凝縮されていた。語りだしたらきりがないから一言だけ。村上さんのジャケットになりたい。

年下4人の「ノスタルジア

ライブ会場でのこと。丸山さんひとりがスポットライトを浴びて舞いはじめた瞬間、私の周りから音が消えました。そのくらいインパクトのある曲はじまりでした。

「同じ踊りを少しずつズレさせる」「最終的に4人が集まったときにひとつになれる」「集まる意味があるような」という錦戸さんの提案が見事にハマっています。

錦戸さんからは、才能はもちろん、経験値の高さと感受性の強さを感じます。

そして、激しく踊りながら歌う凄さ。音も映像もいくらでも作りこめる時代ですが、実際現場で耳にした歌や目にした踊りは、間違いなく本物でした。それを美しく伝えてくれた、臨場感あふれるカメラワークや舞台演出にも拍手です。

CDで曲を聴いていたときも、ライブ会場で踊りを観ていたときも、その綺麗な旋律や動きに魅了されていましたが、映像を観て初めて「こんなにも繊細な動きと切ない表情をしていたんだ」ということに気づきました。

ありがとうマルチアングル。

ここでひとりひとりの萌えポイントを…。

●丸山さん

ひとりスポットライトを浴びたソロダンスシーン。やっぱり丸山さんの踊りが好き。いつの日にかミュージカルに挑戦して欲しい!

●安田さん

3人がセンターに集まってくる姿を見ながら歌っていたときの表情。彼はなんて慈悲深い、なんて切ない顔をする人なんだろう(涙)。

●錦戸さん

ライブ中、あまり感情を表に出したがらない(ように思える)錦戸さんが「育った街、浮かべながら」で天を仰いだときの一瞬に震えた。

●大倉さん

右手を伸ばし左手を額に当てたときの、何も映しださない瞳。俯瞰の目でグループをメンバーを見ている(ように思える)大倉さんには、今何が見えているのか。

 

まだまだ書けそうですが、この辺りで終了。バンド編や特典映像についても、天から何かが降って来たら、地から何かが湧いてきたら、書こうと思います。

 

今日も変わらず天と地に生かされていることに、素晴らしいライブに出会えたことに感謝しながら…

 

おしまい